「携帯代会社持ち!」なんて詐欺って巧妙です。詐欺体験その二[3of5]

つい最近友人が体験した話です。別記事になりますが現在就職活動中で私がハロワページの使い勝手を改善するブックマークレットやChrome拡張を作って提供したその方の体験談です。

SSL通信しないでクライアントの情報を守れるの?

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この雇用者連絡システムにはちょっと変だなということがあります。「クライアントに関する情報を守るために専用システムを設定しているのだ」という説明があったのですが、SSL通信になっていないのです。GoogleやYahooなどのサイトにアクセスするとURLの出るオムニバーのところに鍵のアイコンが出てきますよね。あれが出ないのです。セキュリティーを守る必須条件のひとつが守られていないのも、今から考えてもおかしなことのひとつでした。

日本の銀行にある自分の個人アカウントに関する詳細な引き出し限度額の次は、個人向け海外送金サービスに関する情報を送れと。

個人向け海外送金サービスに関する情報を

個人向け海外送金サービスとは、法人など銀行に取引用口座をもったもの同士の銀行間取引ではなく、口座をもたなくても非常に手軽に海外に送金したり海外からお金を受け取ったりできるサービスです。つい最近のことですが、コンビニ各社が制限付ながらこのサービスと提携したことにより、取り扱い拠点が100のオーダから一挙に10000のオーダになり、利便性が飛躍的に向上しました。

あとで出てきますが、ものすごく頻繁に使われていて、ひっきりなしに海外送金サービス利用の顧客がきます。あれだけ顧客があるとエージェントは結構儲かるのでしょうかね。

要求されたのは、個人向け海外送金サービスの拠点に関して調べて、所在地と営業時間について調べてその結果をレポートしてほしいとのこと。

欲しい情報が揃うや否や動き出した

大分あとで気づいたのですが、これまで手を変え品を変え、友人のような英語の堪能な日本人に接触してきたのは、

  • 英語で連絡ができる
  • 日本に銀行口座があり銀行やATMへのアクセスがよい
  • 個人間海外送金サービスの拠点に近い
  • 日本に住んでいる

という条件を満たすひとを探していたのですね。優先順位としては恐らく英語で連絡ができることだと思います。他の条件は日本に住んでいる日本人成人なら大抵満たすでしょう。

欲しい情報を得るとすぐに動きだしました。

開始日の前日にいきなり仕事がきた

トレーニング開始予定の日を翌日に控えた日の朝、雇用者連絡システムにトレーナーからメッセージが入りました。

ecn_ec_system_messages

「あなたの口座にお金が振り込まれたので確認してください」との内容。

その日はトレーニング開始予定の前日なので予定が入っており、仕方なく「午後にチェックするでいいですか」と返信したところ、それに対して

「今すぐあなたの口座にお金が振り込まれたので確認して振り込み金額を全額引き出しなさい。そしてその足で個人向海外送金サービスを使って送金してください。期限は午前中」との返事。

これを見たとき、「あれー」と思いました。「これはやはり巧妙に仕組まれた詐欺なのでは」と。

クライアントからの振込みの目的について確認

これについてもちょっと話が時間的に前後しますが、銀行口座と個人向海外送金サービスを使ったトレーニングについて聞くと、恐らく誰でも「これ違法ではないのかな?」と感じると思います。

実際そう感じた友人はトレーナーにいろいろ疑問をぶつけてみたそうです。例えば「個人向海外送金サービスを本来個人投資家と企業の間で使うのに違法性はないのか」など。そのときの回答はこうです。「現在の銀行間取引には2重課税の問題があり、それを回避するための方便(?)として使っています」

こうした金融関係の情報は製造業出身の友人には知る由もありません。恐らくこういう言い訳で納得してもらえるように、わざと知識のない経歴のひとを選んでいるのかもしれません。

銀行も警察もまだ相手してくれる段階ではない

海外送金に必要な条件が揃ったところで、相手が焦ったのか、強制的な命令調になった指示にカチンと来た友人は、「これは詐欺だね」と動き始めました。

まず、銀行から。知らないひとの名前で自分の個人口座に、引き出し限度額ぎりぎりの金額が振り込まれておりその振込み処理番号も分かっています。それについて口座のある銀行に問い合わせてみたところ、「銀行口座は単なる入れ物のようなものなので違法性が証明されて警察その他から問い合わせがないとお調べできません」とのこと。友人自身が損をした訳でもなく口座の残高が増えている訳ですから、銀行の回答も当たり前といえば当たり前ですね。

ネットを見ると、「振り込み先を間違えてしまい、組み戻しを要請したが、先方が応じてくれなくて困っている」とか、普通に教育を受けたひとならちょっと理解に苦しむような状況が頻発しているようです。

今回はそうした「間違って振り込んだ」のではなく本人が認識しているのなら海外送金するために振り込んだのでしょうし、本人が認識していないのならネットIDを盗まれてこちらに振り込まれたのかも知れません。また本人が認識していても「母さん助けて詐欺」みたいに家族や知人を装ったひとの指示で振り込まれたものかも知れません。

悪意をもって振り込まれたものでも、悪意がなく振り込まれたものでも、どなたかのお金が自分の口座に振り込まれる状況は「すごく嫌だった」と話していました。

(つづく>>>)

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